忙しいときのお助けごはん
みりん粕のカオマンガイとオイスターソースの
やみつきタレ
異常気象と言われ始めてどれくらい経つのでしょう。今年は夏が長く疲労が溜まり続けたことにより、症状が慢性化している方が多いと聞いています。日本には、古くから自生する植物を用いてお茶やお酒、砂糖漬けなどで養生する知恵があり、今でも東北地方では滋養強壮に黄精飴(オウセイアメ:ユリ科の多年草アマドコロの地下茎から作られる漢方を煎じた液で作った餅)が銘菓として受け継がれています。
今回は、栄養ドリンクにも使われている生薬「黄精(オウセイ)」と慢性的な疲労に4つの効果が期待できる「四神湯(スーセンタン)」に老廃物を排出し健康な血管へ導く「エノキダケ」も入れたオリジナル薬膳スープ。炊飯器で簡単に作れる、「みりん粕」を使ったカオマンガイの2品をご紹介します。
忙しいときのお助けごはん
みりん粕のカオマンガイとオイスターソースのやみつきタレ
◆ 材料(2人前)◆
・お米・・・・・・・・・・・・・・・2合
・鶏もも肉・・・・・・・・・・・・・250gもしくは中2枚
・みりん粕・・・・・・・・・・・・・大さじ2
・生姜・・・・・・・・・・・・・・・1片
・乾燥ニンニク・・・・・・・・・・・2~3枚
・ナツメ・・・・・・・・・・・・・・中1個
・鶏ガラ顆粒・・・・・・・・・・・・小さじ1
〈やみつきタレ〉
☆しょうゆ・・・・・・・・・・・・・小さじ1
☆甘酢・・・・・・・・・・・・・・・小さじ2
☆ごま油・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
☆オイスターソース・・・・・・・・・小さじ2
☆青ネギ(小口切り)・・・・・・・・1/2本
◆ つくり方 ◆
①下準備:鶏肉の両面に、みりん粕を薄く塗り密封袋などに入れて冷蔵庫で一晩おく。
②炊飯器の内釜に洗ったお米、水400ccを入れる。
③ ②に、①の鶏肉(みりん粕が付いたまま)、生姜、ニンニク、ナツメ、鶏ガラ顆粒を入れ炊飯する。
④ 炊き上がったら鶏肉とナツメを取り出し、お米を混ぜる。
⑤ 取り出した鶏肉とナツメを食べやすい大きさに切り、盛りつける。
⑥ 器に☆(タレの材料)を全て入れてよく混ぜ、鶏肉に掛けて出来上がり。
みりん粕(酒粕よりマイルドで使いやすい)
黄精飴
寝ても疲れが取れないときの
オリジナル薬膳スープ
◆ 材料(2人前)◆
A 四神湯(スーセンタン)
・ハスの実・・・・・・・・・・・・・・・15g
内臓のバランスを整える
・薏苡仁(ヨクイニン)・・・・・・・・・15g
肌荒れやイボに
・芡実(ケツジツ)・・・・・・・・・・・15g
滋養強壮
・山薬(サンヤク)・・・・・・・・・・・15g
アンチエイジング
※本来は症状によってそれぞれの分量を変えます。
B 黄精(オウセイ)・・・・・・・・・・・5~6g
C 具材
・豆腐、エノキダケ、ネギ・・・・・・・・お好みの量
・昆布・・・・・・・・・・・・・・・・・5㎝四方1枚
・醤油・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1~2
(お好みで味を整える)
・クコの実・・・・・・・・・・・・・・・お好みの量
◆ つくり方 ◆
① 下準備:Aの材料は前日より水に浸けておく。
② ①をザルなどに上げ、鍋に水1800ccを入れて沸かし、40分ほど灰汁を取りながら弱火で煮る。
③ ②に材料Bを入れ再び10分ほど弱火で煮る。
④ ③に材料Cを入れ弱火で具材に火が通るまで温める。
⑤ 器にスープを注ぎクコの実・ネギを散らす。
※ハスの実、ヨクイニン、サンヤクは具として食べることができます。
※本来、四神湯は豚のモツと一緒に煮込むスープなのですが、今回は消化の良い豆腐を使っています。
※消化しづらいエノキダケは短くカットします。
材料A 四神湯(スーセンタン)
材料B 黄精(オウセイ)
性味:甘、平 帰経:脾・肺・腎
撮影/水野真澄
監修/食と暮らし方のエコノミスト
岩本 節子 Setsuko Iwamoto
薬膳サロン船七.com代表 国際中医薬膳管理師 予防薬膳専門家
多種多品目の食材をバランスよく食べることで健康寿命を延ばす、家族のための予防薬膳教室を、地元である大東市住道(大阪)で開催。
大和当帰の栽培、薬膳素材を使ったスープや当帰の調味料などの開発を行っている。